London Has Fallen エンド・オブ・キングダム 2016 6 11

 この映画は、「Olympus has Fallen(エンド・オブ・ホワイトハウス)」の続編で、
日本では、思ったほどヒットしませんでしたが、
前作よりも迫力満点であり、十分、見ごたえのあるものです。
また、テロ対策としても、参考になる映画だったと思います。
 印象に残ったのは、
マリーンワン、つまりアメリカ大統領が搭乗しているヘリコプターが、
スティンガーミサイルによって撃墜されてしまう場面です。
 ヘリコプターは、地上からのミサイル攻撃には弱いと言えるでしょう。
これは、攻撃ヘリでも同じで、
戦闘機並みの高価な攻撃ヘリが、安価なミサイルで撃墜されてしまうのは、
誠に理不尽な感じがします。
そういうわけで、地上軍、つまり歩兵とヘリはセットで行動すべきでしょう。
 戦車や武装ヘリが高度に発達した現代においても、
歩兵の役割は、非常に重要です。
 また、戦闘機や爆撃機が高度化しても、
ミサイル誘導員は必要であり、
精密な空爆には、ミサイル誘導員が重要な役割を果たすことになるでしょう。
 戦争を早く終わらせるには、やはり地上軍の派遣は必要です。
戦闘機や爆撃機の空爆だけでは、効果は限定的です。
 話がそれましたが、
この映画は、UCAV(無人戦闘攻撃機)によるテロリストへの空爆から始まります。
その2年後、イギリスの首相が謎の急死を遂げ、国葬が行われるので、
各国の首脳がロンドンへ集まるのです。
そこでテロに襲われるのです。

CEP 2015 2 7
 空爆を行う時は、
どうやって爆弾誘導を行うかが問題になります。
 現在は、GPS/INS誘導が主流ですが、
レーザー誘導爆弾に比べれば、精度が落ちるということです。
 これは、レーザー誘導爆弾で一般的な命中率を持つ、
ペイブウェイ2のCEP(半数必中界)が数mであるのに対して、
GPS/INS誘導爆弾であるJDAMのCEPは、GPS/INS併用時では13m、
INSのみの場合では30mとなっています(ウィキペディアから引用)。
 ただし、レーザー誘導は、着弾するまで、
地上部隊や航空機からのレーザー照射が必要で、
その間は、レーザー照射部隊が脆弱となり、攻撃を加えられる危険性があります。
 そういうわけで、空爆の精度を上げるには、
レーザー照射部隊が必要ですが、
反面、レーザー照射部隊が攻撃を受ける危険性があり、
司令官にとっては、実に難しい判断となるでしょう。



















































































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